2008年12月02日

ドラマ「監査法人」DVD発売

NHKドラマ「監査法人」DVD-BOX発売中

posted by LIGAYA at 10:21| Comment(35) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月23日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」最終回を見て

ナビゲーターK
今回で、最終回でした。
全体を通しての感想ですが、
日本社会や経済の問題を多く盛り込んだ作品になりましたね。
会計士がどういう仕事なのか?という紹介にもなってます。
ただ、これを見て会計士になりたいという人が増えるのか?が
少し疑問です。
私が、このドラマで受ける会計士の印象は、非常に激務であり、
矛盾との戦いがあり、プライベート(家族や子育てなど)の時間も
もてない。というものでした。


会計士A
その部分は演出過多な部分はありますね。
たしかに、監査の仕事は大変です。決算の時期は、徹夜が続く
ことも多いです。しかし家族を大切にしてる人はたくさんいますし、
監査法人に勤める以外にも、会計士として活躍し社会に貢献できる
仕事は多いですし、プライベートを充実させている人も多くいます。


会計士B
評論家・コンサルタント・著者として活躍している勝間和代さんも学生時代に2次試験に合格し、監査法人に勤めた経験のある会計士で、シングルマザーとして子育てに仕事に活躍されていますね。


ナビゲーターK
では会計士のみなさんに伺いますが、会計士になろうと思ったきっかけは何ですか?


会計士A
大学の商学部で簿記を学んだときに、「会計」の魅力にひきつけられたのがきっかけですかね?


会計士B
私たちの世代は、ちょうどドラマの若杉や井上と同じ、ロストジェネレーション・就職氷河期だったので、国家資格に魅力を感じました。


ナビゲーターK
実際に会計士になり、監査法人に勤めてどうですか?
会計士になってよかったこと、悩むこと、はありますか?


会計士A
医者が人間の健康診断を行うように、
会社の健康診断を行うことができる、ということでしょうか?

会社の健康状態は、すべて数値で示すことができ、
その数値を読み取るためには監査の知識が必要です。

一方では、監査の現場では、治療や外科手術ができないというもどかしさもあります。


会計士B
多くの上場企業の業務にたずさわったり、多くの優秀な同僚とめぐり合うことができ、非常に勉強になり成長できたと思います。

企業の担当者の意識が低くかったり、協力的でないときは、非常にもどかしい思いをします。


ナビゲーターK
最後に、ドラマを通じて印象に残った点や感想をお願いします。


会計士A
元理事長の篠原さんの言っていた「数字だけでは見えてこないものに、目を凝らす」というのは、至言ですね。
監査にはこの力が本当に必要だと思います。


会計士B
このドラマでは、「監査法人の経営と社会的責任のジレンマ」「企業の粉飾」「監査難民」「ブラック(ヤクザ)マネー」「株式市場の問題」などさまざまな経済社会の問題がテーマになっています。ドラマでは、それぞれに関して深くほりさげることはなかったですが、多くの人が興味を持ち考えるきっかけになれば、いいんじゃないでしょうか?


ナビゲーターK
ありがとうございました。
これで、ドラマ「監査法人」を斬る!一旦終了とさせて頂きます。

このブログを読んで頂いた方もありがとうございました。
感想がございましたら、お気軽にコメント、トラックバックを
お願いいたします。





posted by LIGAYA at 11:25| Comment(2) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第5回を見て

ナビゲーターK
ドラマもあと2回になり、急展開ですね。
問題が、拡大化しています。
この第5回での話題はいくつかありますが、以下でしょうか
「監査難民」「監査法人の合併」「ベンチャー上場のための不正会計」
「ヤクザマネー」

まず「監査難民」というのは実際に使われている言葉ですか?


会計士A
はい。手間の割に報酬が安いクライアントや、会計上や管理上に問題がある会社などは敬遠されることがあります。特に監査法人が解散した時などは、監査難民が発生しますね。


ナビゲーターK
ずっと監査法人がみつからなかったらどうなるんですか?


会計士B
上場廃止ですね。


ナビゲーターK
武田社長(大滝秀治)の尾張部品がどうなるのか?は来週わかるようですね。

せっかく新たに「エスペランサ監査」を立ち上げることに成功した小野寺先生
ですが、さっそく合併の話がでてきて大変ですよね。財政監督庁の意向とか
言ってましたが、そんな簡単に合併しろとか言われるものなんですか?


会計士C
前回の話題でもでましたが、合併に関しては海外の監査法人の提携による影響が強いのではないでしょうか?このケースもKAMSが、あすなろ監査法人との提携を考えているという話から来ていますからね。


ナビゲーターK
いや小野寺さんの野望は夢と消えてしまうんですかね。


会計士A
やはり「公共性」を求められる監査法人では、経営という野心を持って成長させていくというのは難しいでしょうね。


ナビゲーターK
ベンチャーの上場監査が出てきましたが、ああいったフランチャイズ加盟金を売上金に計上するといった不正はあり得るんでしょうか?


会計士B
今回のケースは、考えにくいと思います。50億円が実際の店舗売上げだけか?は調べればすぐにわかることですし、証券取引所のチェックもあるわけですから、監査報告書にサインするにはリスクが高すぎますね。
小野寺さんもあれだけ厳格監査と言いながら、すこし合併を迫られただけで、粉飾を認めてしまう。会計監査に対するブレない意思は持つのは難しいんですかね。


会計士C
ドラマの中で、「何の罪もない投資家を裏切るようなことをすれば、その時点で会計士としての私は終わる」といったような台詞がありました。まさにその通りです。しかしながら、「投資家のために」を実感して働いている会計士がどれだけいるでしょうか?目の前に頑として現れることのない漠然とした存在である「投資家」を意識することは難しいようにも思えます。


ナビゲーターK
プレシャスド−ナツは、資金源があやしいようですが、いわゆる「ヤクザマネー」ですかね。


会計士C
そうですね。これも次回の放送を見ないと分からないですが、おそらく暴力団から融資を受けていたのではないでしょうかね。NHKで特集されて話題にもなった「ヤクザマネー」ですが、最近書籍にもなりましたね。
監査の仕組・制度にも問題があるという話がありますが、市場自体にも大きな問題がある気がします。


ナビゲーターK
いやー本当問題が大きすぎますね。
来週はいよいよ最終回。どいうった結末で、何を提示するドラマになるのか?
来週は全体を通した感想をお願いいたします。
posted by LIGAYA at 09:17| Comment(0) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第4回を見て

ナビゲーターK
いよいよ検察が入り、ジャパン監査法人が崩壊しましたね。


会計士A
この話は、中央青山を題材にしているのでしょうが、法人の経営を
中心に考える「経営者」としての会計士と、「会計士としての使命感」
を考える若手会計士との間の「溝」は今でも存在するのではないでしょうか?


会計士B
メガバンクとの関係を大切しないといけないというのは
「経営者」からすると当然の考えですしね。
メガバンクの監査報酬は日本最大級、その上銀行は、あらたなクライアントを紹介してくれるので、きってもきれない関係ですね。


会計士C
現在の監査法人もそれぞれメガバンクをクライアントに持っています。
3大監査法人が3大メガバンクを見ている形です。
東京三菱UFJ ― トーマツ
みずほ     ― 新日本
三井住友    ― あずさ


会計士A
業界4位のあらた監査法人は、メガバンクのコンサルティングをやっているという話もあります。監査をしているクライアントに対してコンサルティングはできないので、必然的にあらた監査法人に依頼がまわってくるのでしょう。
いずれにしても、監査法人にとって銀行は重要な存在であることは間違いないですね。


ナビゲーターK
今回海外の監査法人が提携先を探していると来ていましたが、海外との提携はどんな意味があるのでしょうか?


会計士A
日本の企業もグローバル展開している会社が多いですし、欧米本社の日本法人も多いです。そういう場合、提携先の事務所にインストラクション(監査指示書)を送って監査をお願いすることができるんです。


会計士B
企業監査は米国のほうが進んでいます。今年からはじまる内部統制監査なども米国が先行しています。その場合に、提携先から監査ツールを使わせてもらう。というメリットもあります。
上場企業であれば、1国内で監査が完結しない場合も多いので、中堅規模の監査法人であっても海外事務所と提携している場合は多いですね。


ナビゲーターK
実際に日本の監査法人と、海外の監査法人はどのような関係になっているんですか?
日本の監査法人の歴史・統廃合と合わせて教えて頂けますでしょうか?


会計士C
私が2次試験に合格した2001年当時は、日本の4大監査法人と海外のBIG5が存在し、以下の提携関係を結んでいました。

・中央青山 - PWC(プライス・ウォーターハウス・クーパーズ)
・トーマツ - DTT(デロイト・トゥーシュ・トーマツ)
・朝日   - AA(アーサー・アンダーセン)、
・新日本  - EY(アーンスト・アンド・ヤング)及びKPMG
※新日本だけ、2つの海外ファームとメンバーシップを結んでいた)

その後、エンロン社の不正会計事件が発覚し、監査と担当していた
AA(アーサー・アンダーセン)が2002年に解散へと追い込まれました。

そこで朝日監査法人が海外提携先がなくなってしまい、
新日本と提携しているKPMGとの提携を考えました。
そこで、まず新日本のKPMG部門を独立させ、あずさ監査法人を
たちあげました。
そしてあずさ監査法人と朝日監査法人が合併し、現在のあずさ監査
となっています。


ナビゲーターK
朝日監査法人は、どうして自ら合併に動いたのに名前を
捨てたんですか?


会計士C
これは推測ですが、朝日監査法人は、りそな銀行の監査を担当した会計士が亡くなったり、社会的イメージがあまり良くなかったからではないでしょうか?


会計士B
あずさ監査法人の由来は、強さと柔らかさをかね添えた樹木の梓(あずさ)という意味と、AtoZ(全てお任せ下さい)という意味もあるそうで、海外受けも良いという考えもあったようです。


ナビゲーターK
中央青山は、2006年にカネボウの粉飾事件で業務停止になり、「みすず監査法人」に改称・清算法人となり、分離した一部の社員が、「あらた監査法人」をたちあげたんですよね。


会計士B
現在は4監査法人というより、3大+1と言ったほうが良いかもしれません。
3大監査法人
新日本 −EY(アーンスト・アンド・ヤング)
あずさ −KPMG
トーマツ−DTT(デロイト・トゥーシュ・トーマツ)

あらた −PWC(プライス・ウォーターハウス・クーパーズ)


ナビゲーターK
なるほど、大変勉強になりました。
来週からは、小野寺が立ち上げた「エスペランサ監査法人」が
いよいよ始動しますね。ベンチャーやフランチャイズなどの話も出てくるようなので、また監査の現場の話がでてくるかが期待ですね。







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posted by LIGAYA at 11:44| Comment(3) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月30日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第3回を見て

今回も、4大監査法人で監査業務の経験のある会計士に、
ドラマ「監査法人」第3回の意見や感想を聞いていきます。

ナビゲーターは、リガヤでWEB担当をつとめるKです。

ナビゲーターK
今回は銀行の監査ということでしたが、銀行の監査は通常の監査とちがうんですか?


会計士A
そうですね。私は銀行の監査はしたことないですし、専用のチームがありましたね。1年中銀行を見てました。


会計士B
まあ銀行の監査は大変ですよね。この話はおそらく、会計士を自殺へ追い込んだりそな銀行の件が題材になっていると思います。
本にもなっており会計士の間では非常に有名な話です。
りそなの会計士はなぜ死んだのか


ナビゲーターK
えっじゃあ吉野(勝村)さん・・・


会計士B
まあそれはわからないですけどね。


会計士C
ただ、銀行に専用のチームがあると言っても、同じ企業の監査を同じ会計士がずっと続けて行うことはできないですからね。ドラマの中で小野寺(豊原)が会計士法の改正について触れていたように。


ナビゲーターK
そうそう。そもそも会計士法って何ですか?


会計士C
公認会計士法というのは、公認会計士の使命や職責、責任、処分などを定めた法律です。公認会計士という資格は国家資格であり、また、「会計監査」という業務に関しては、他に独占して業務が行えることから(「会計監査」業務は公認会計士にしか認められていない)、その使命や責任、業務などを法律で定義したものが公認会計士法です。

このドラマで触れていたのは、関与会計士のローテーションについてですね。この改正公認会計士法の施行により、同一の公認会計士(監査法人にあっては、審査担当社員を含めた業務執行社員)の7会計期間を超える継続関与が禁止され(改正法第24条の3および第34条の11の3、改正施行令第7条の5および第8条の2)、また、その後復帰できる間隔(インターバル)も2会計期間(改正施行令第7条の6および第8条の 3)とされました。
つまり、監査責任者(監査報告書に署名する公認会計士)がクライアントに関与する期間を制限することによって、古くからの馴れ合い監査を払拭させようとする趣旨の法律です。


会計士B
ある期間を経過(法律上は7年ですが、監査法人独自の規程で5年としているところもあります)した時点で、今まで関与したこともない全く新しいクライアントの監査責任者になりますので、20代、30代ならいざ知らず、50、60代の老練会計士にとってみれば、かなりきつい制度なようです。なにせ、一からそのクライアントが所属する業界やらなにやら全て把握する必要がありますからね。


会計士A
公認会計士法って実は、じっくりと読む機会ってないけど、まじまじと眺めると「へぇ〜」ってことが多いですね。

ちなみに、第1条では公認会計士の使命として、「公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。」と謳われています。


ナビゲーターK
じゃあやっぱりドラマで出てたように、クライアントだけでなく、投資者や日本経済全体を考えて監査する使命があるんですね。

あと今回は、審査会がでてきましたよね。ああいうことは本当にやってるんですか?


会計士C
私は、審査会に出席したことはないので、実際どういう方法で結論つけているかは知らないですが、ああいうことは行われていますね。


会計士B
審査会というのは(監査法人の体制でまちまちだと思いますが)、監査責任者以外の公認会計士が客観的な視点から、監査意見の妥当性を検討する会議体です。これは、監査責任者のだけに監査意見を決定させるのではなく、第3者の目から監査意見を客観的に検討するために設けられているものです。

検討事項のレベルによって審査会のレベルも異なっていると思いますが、ドラマのような東都銀行への監査意見を出すためには、最高ランクの審査会の承認が必要になると思います。


ナビゲーターK
それにしても、このドラマを見ていると本当に会計士って、難しい立場の仕事だと感じさせられますね。


会計士A
そういえば、実家の母から電話があって「あなたあんな大変なことしてる?」っていわれましたね。「まああそこまではない。っていっときましたけど。」


会計士C
そうですね。ドラマで吉野も言ってましたが、本当に世のため人のためになっているのか?って悩むときはあります。


ナビゲーターK
なんか暗くなっちゃいましたが、来週は、いよいよジャパン監査法人が崩壊に向かって動き出す感じですね!あれやっぱり暗い話題ですか?
ではまた来週!







posted by LIGAYA at 23:54| Comment(0) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第2回を見て

前回に引き続き、4大監査法人で監査業務の経験のある会計士に、
ドラマ「監査法人」第2回の意見や感想を聞いていきます。

ナビゲーターは、リガヤでWEB担当をつとめるKです。

ナビゲーターK
今回も若杉と茜の暴走ぶりはすごかったですね。
実際あんなことまでやっていいんですか?

会計士A
外からの確認や、登記簿の確認ならまだしも、無断で所有地に入ったり、倉庫に入るというのは、良くないですね。

会計士B
通常の監査ではまずやらないですね。
ただ逆に言うと、「ここまでやらなければ会社の不正(会計)を暴くことができない」ということです。

会計士A
今回の話は、複雑な粉飾のスキームのひとつを紹介しているという点で非常に興味深かったです。

ナビゲーターK
ただ実際、なんとなく悪い事してるなという印象と、相変わらず若杉君が捜査官のような活躍で、実際会計上どんな問題があったのか、詳しくない私には良くわからなかったですね。

会計士B
そうですね。冒頭にあった図やナレーションを使った説明が、途中であっても良かったかもしれないですね。

会計士A
今回の粉飾スキームにおけるポイントは「飛ばし」と「ゼロ連結」です。

ナビゲーターK
えっそんな言葉ドラマのなかでは、出ていなかったと思いますが・・・。

会計士B
「飛ばし」とは、不良在庫などの含み損を抱えた資産を他社に売却したことにして損を表面化させないようにすること。
飛鳥屋の帳簿上は「名神商事」へ900億商品を販売したことになっていましたが、実際は「あおなみ興産」に販売し、「損失」を隠していたわけですね。
このスキームは、飛鳥屋の業績不振を危惧した、東都銀行が仕掛けたものでした。それは、「あおなみ興産」の不動産の抵当権が全て東都銀行にあることからもわかったわけです。

ナビゲーターK
なるほど、では「ゼロ連結」というのは?

会計士A
これは、ドラマ中では触れられていませんでしたが、会計士ならすぐに考えることですね。
「ゼロ連結」とは、資本が一切入っていなくても、売上のほぼ全てを占めていたり、役員・従業員を派遣していたりと、支配的な関係がある場合、連結決算の対象となる子会社の範囲とする。ということです。
つまり「あおなみ興産」は「飛鳥屋」の連結の対象となる可能性が非常に高いです。

会計士B
ただ実際は、「飛鳥屋」の帳簿を見ただけではそれはわかりません。
この事実が判明するに至ったのは、
@「飛鳥屋」に協力者がおり(経理部の魚住さん)、「あおなみ興産」の帳簿(名古屋と書いた裏帳簿)を入手できた。
A茜さんが監査チーム及び「飛鳥屋」との協議もなく、単独で「おあなみ興産」の倉庫を調査した。
B若杉が監査チーム及び「飛鳥屋」との協議もなく、単独で「あおなみ興産」の調査に行き、さらに「あおなみ興産」の会計監査人に会った。
というという3つの異常事態を経たからこそです。

会計士A
そうですね。視聴者の人に誤解をしてほしくないのですが、現在の監査制度の下では、AやBといった捜査員まがいの行為は取れないということです。

会計士B
最初にも言いましたが、不正(会計)を本気で発見・摘発・防止したいのであれば、強制捜査権といった類の権限をもった(『監査人』ではなく)『捜査員』が必要であるということではないでしょうか。

ナビゲーターK
ドラマ冒頭でも「監査法人は監査報酬を監査されるクライアントからもらうため、癒着しやすいという環境ある」と説明がありましが、それはいくら厳格監査をすすめても変わらない問題ですよね。

会計士A
「監査法人は会計監査人として、会計処理、財務諸表の開示に対して適正かどうかをジャッジする」という使命を負うなか、「ジャッジされる側から報酬をもらう」ということについて、このドラマをきっかけに、視聴者の皆さんにも考えてもらいたいですね。







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posted by LIGAYA at 10:33| Comment(1) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第1回を見て

4大監査法人で監査業務の経験がある現役会計士に、
ドラマ「監査法人」第1回を見た上での意見や感想を聞いていきます。

ナビゲーターは、リガヤでWEB担当をつとめるKです。


ナビゲーターK
まず、監査の現場に関して実際と異なる部分はありますか?

会計士A
まず、みんなCPAのバッチつけてたけど、あれは誰もしてないし、家のどこにしまってあるかもわからない。
キャリーバッグとかの表現は近いものがあるけど、監査する会社に入るときに、検察のガサ入れみたいに何十人もつらなってダーって入っていってたけど、あれはないね。

会計士C
あれは演出ですね。


会計士B
社長に出迎えられたこともないよね。
監査に入るときにあれだけ資料がそろってることもない。

会計士C
資料出してもらうときも、もっと丁寧にお願いするよね。すっいませーん。○○も見せていただいてよろしいでしょうか?って

会計士B
あとパートナーが初日から来ることないし。


ナビゲーターK
そうそうパートナーって何ですか?ドラマでは小野寺さんが、今回のパートナーは田代さんだって言ってましたけど

会計士B
パートナーは、監査法人の中では、共同経営者という意味での役職、一般の会計士より上の役職にあたる。監査の現場では、最終的に監査報告書にサインをする人


ナビゲーターK
じゃあドラマのように主査である現場責任者とパートナーという関係があるわけですね。

会計士A
主査もあまりつかわないよね。現場責任者のことはインチャージって言うんだけど

会計士C
私がいた監査法人では、インチャージって言わないんですよ。主任とか言ってましたけどね。主任はインチャージの上のマネージャーにあたる人かな?


会計士C
そして、一会計士がクライアントの社長に対して、決算書を承認できません。というのはあり得ないね。

会計士A
そう厳密に言うと決算書を承認するのは取締役会で、監査法人は意見をするだけ、まあドラマだからわかりやすくするために言ってるんだろうけど


ナビゲーターK
じゃあ粉飾を見つけたらどうするんですか?

会計士B
パートナーに報告し、監査法人内の審査会で検討し、会社の監査役や弁護士などと協議する。あの場で不承認ですというのはあり得ないね。


ナビゲーターK
設定が2002年ですが、これは監査の仕組みが変わったなどのなにかターニングポイントなんですか?


会計士A
おそらく私の予想では、2006年に発覚したミサワホーム九州の粉飾が題材になっていて、5年にわたり不適切な会計処理をしている事がわかったので、当時2001年からの中央青山監査法人と照らし合わせているんじゃないかと思う。

会計士B
あとはバブル崩壊後、金融ビッグバンがあり、日本の会計基準も国際的なレベルとあわせていかなければならないというのがちょうど2000年ごろからの流れですね。


ナビゲーターK
なるほど、ほかにドラマを見ていて違和感を感じるところとかありますか?


会計士C
一般の人が見ていて、監査法人がクライアントに噛み付いたら仕事がなくなるだけなのに、そんな事するかな?って不自然に思わないかな?

ナビゲーターK
たぶん見ている人は、監査法人は雇われてるというよりかは、不正を見つける正義の見方、塚本君かっこいいがんばれ!って見てると思う。

会計士B
実は、監査制度自体が問題なんですよ。上場会社は財務報告の義務があるが自分でやるとあまくなるので、ジャッジメントが必要。そのジャッジメントのコストを誰が払うのか?という問題。
サッカーで言った場合、日本代表とイラン代表の試合で日本が審判を雇っているのと同じ、公正なジャッジメントができるのか?っていう問題は常についてくる。会計士は難しい仕事なんですよ。


ナビゲーターK
それは、会計基準としては進んでいると言われてるアメリカでも同じ問題ですが、今後改善はあるんですか?


会計士A
学者などは、株主もしくは証券会社がコストを負担すべきという論述を述べている人も多いけど、まあかわらないだろうね。


ナビゲーターK
今は、若杉君のような苦悩を持ってる会計士はそんなにいないんですか?

会計士B
いっぱいいます!厳格かぬるま湯かというのではないが、自分が数字をどう判断するかによって会社の業績が変わることはあるからね。自分のやっていることが本当に社会の役にたっているのか?という悩みはあると思う。


ナビゲーターK
会計士が大変な仕事で、難しい立場であるっていう事ですよね。それはこのドラマでも伝わってると思います。最終的に、どいういう方向に話が展開し、何を伝えたいのかは、今後が楽しみですね。それではまた来週お願いします。







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ラベル:監査法人 ドラマ
posted by LIGAYA at 00:43| Comment(0) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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