2008年06月30日

現役会計士に聞く!ドラマ「監査法人」第3回を見て

今回も、4大監査法人で監査業務の経験のある会計士に、
ドラマ「監査法人」第3回の意見や感想を聞いていきます。

ナビゲーターは、リガヤでWEB担当をつとめるKです。

ナビゲーターK
今回は銀行の監査ということでしたが、銀行の監査は通常の監査とちがうんですか?


会計士A
そうですね。私は銀行の監査はしたことないですし、専用のチームがありましたね。1年中銀行を見てました。


会計士B
まあ銀行の監査は大変ですよね。この話はおそらく、会計士を自殺へ追い込んだりそな銀行の件が題材になっていると思います。
本にもなっており会計士の間では非常に有名な話です。
りそなの会計士はなぜ死んだのか


ナビゲーターK
えっじゃあ吉野(勝村)さん・・・


会計士B
まあそれはわからないですけどね。


会計士C
ただ、銀行に専用のチームがあると言っても、同じ企業の監査を同じ会計士がずっと続けて行うことはできないですからね。ドラマの中で小野寺(豊原)が会計士法の改正について触れていたように。


ナビゲーターK
そうそう。そもそも会計士法って何ですか?


会計士C
公認会計士法というのは、公認会計士の使命や職責、責任、処分などを定めた法律です。公認会計士という資格は国家資格であり、また、「会計監査」という業務に関しては、他に独占して業務が行えることから(「会計監査」業務は公認会計士にしか認められていない)、その使命や責任、業務などを法律で定義したものが公認会計士法です。

このドラマで触れていたのは、関与会計士のローテーションについてですね。この改正公認会計士法の施行により、同一の公認会計士(監査法人にあっては、審査担当社員を含めた業務執行社員)の7会計期間を超える継続関与が禁止され(改正法第24条の3および第34条の11の3、改正施行令第7条の5および第8条の2)、また、その後復帰できる間隔(インターバル)も2会計期間(改正施行令第7条の6および第8条の 3)とされました。
つまり、監査責任者(監査報告書に署名する公認会計士)がクライアントに関与する期間を制限することによって、古くからの馴れ合い監査を払拭させようとする趣旨の法律です。


会計士B
ある期間を経過(法律上は7年ですが、監査法人独自の規程で5年としているところもあります)した時点で、今まで関与したこともない全く新しいクライアントの監査責任者になりますので、20代、30代ならいざ知らず、50、60代の老練会計士にとってみれば、かなりきつい制度なようです。なにせ、一からそのクライアントが所属する業界やらなにやら全て把握する必要がありますからね。


会計士A
公認会計士法って実は、じっくりと読む機会ってないけど、まじまじと眺めると「へぇ〜」ってことが多いですね。

ちなみに、第1条では公認会計士の使命として、「公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。」と謳われています。


ナビゲーターK
じゃあやっぱりドラマで出てたように、クライアントだけでなく、投資者や日本経済全体を考えて監査する使命があるんですね。

あと今回は、審査会がでてきましたよね。ああいうことは本当にやってるんですか?


会計士C
私は、審査会に出席したことはないので、実際どういう方法で結論つけているかは知らないですが、ああいうことは行われていますね。


会計士B
審査会というのは(監査法人の体制でまちまちだと思いますが)、監査責任者以外の公認会計士が客観的な視点から、監査意見の妥当性を検討する会議体です。これは、監査責任者のだけに監査意見を決定させるのではなく、第3者の目から監査意見を客観的に検討するために設けられているものです。

検討事項のレベルによって審査会のレベルも異なっていると思いますが、ドラマのような東都銀行への監査意見を出すためには、最高ランクの審査会の承認が必要になると思います。


ナビゲーターK
それにしても、このドラマを見ていると本当に会計士って、難しい立場の仕事だと感じさせられますね。


会計士A
そういえば、実家の母から電話があって「あなたあんな大変なことしてる?」っていわれましたね。「まああそこまではない。っていっときましたけど。」


会計士C
そうですね。ドラマで吉野も言ってましたが、本当に世のため人のためになっているのか?って悩むときはあります。


ナビゲーターK
なんか暗くなっちゃいましたが、来週は、いよいよジャパン監査法人が崩壊に向かって動き出す感じですね!あれやっぱり暗い話題ですか?
ではまた来週!







posted by LIGAYA at 23:54| Comment(0) | ドラマ「監査法人」を斬る! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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